|
私のこれまで歩んできた道のりから、お話したいと思います。
私は、医学部を卒業後、心療内科あるいは精神科を希望しておりました。当時、全国でも研究と医療のトップ水準にあった東京医科歯科大学精神神経医学教室へ入局いたしました。
その後、うつ病の研究では国際的に著名であった故高橋良教授が東京医科歯科大学に赴任され、私もうつ病やストレス関連疾患の研究プロジェクトに参加させていただきました。この頃に国内外の学会、研究会をはじめ、WHO関係の会議などへも参加させていただき、現在も様々な分野で活躍されている先生方と交流できたことが私の財産の一つと思っております。
その後、向精神薬の権威であります融道男教授のもと、うつ病の薬理学的研究を続けておりましたが、教授からご推薦をいただき平成5年から1年2ヶ月ほど、フランスのサンテラボ研究所へ興奮性アミノ酸受容体に関する研究で留学いたしました。平成6年に帰国後、すぐに東京警察病院・神経科に赴任いたしました。総合病院の中で、各科の先生方から色々と教えていただき、また身体疾患の精神症状を診ることができた点は、貴重な経験となりました。また、この頃はバブル崩壊の企業のリストラなどでうつ病患者が増え、うつ病の治療に明け暮れておりました。その後、非定型抗精神病薬や SSRI などの新しいタイプの抗うつ薬が発売され、また認知行動療法が評価されるようになり、こころの病気の治療法も変遷してきました。
私は、平成6年から飯田橋の東京警察病院に12年間勤務しておりました。平成20年に東京警察病院は中野に移転する予定ですが、なじみ深い当地で新しくクリニックを開業いたしました。
現在は、成果主義、能力主義の時代になり、企業で働く人にとって更に厳しい時代となっております。職場のメンタルヘルスやうつ病やストレス関連疾患の治療を通し、働く人をサポートできるような身近なクリニックをつくりたいと考えております。
|